2014/8/2

虫の知らせか、第六感か、ふと思い出したかのように
最近気になっていた伯父が倒れたと連絡が入り
その後、余命幾ばくも無いと聞かされたり、回復したり
急変したりして、あっけなく亡くなってしまった。


ラジオ体操している子供達を横目に、早朝の高速バスに乗って地元に帰る。
訳あって10数年会っていなかった従姉妹達の姿。


お互い気になりながらも連絡を取らないまま
すっかり大人になってから再会した。


裕福な家庭で育ち、遊びに行く度に新しいおもちゃが増えていて
きっとわがままに育つんだろうなと勝手ながら思っていたのに
その後、複雑な環境の中でうんとうんと苦労して
色んなことに気を遣って家族を支えて来た従姉妹は
年上の私よりずっと大人になっていた。


伯父も人生は、お世辞にも幸せでは無かっただろうと思っていた。
けれど、その子供達と再会したら、そうでも無かったんじゃないかと思える。
こんな立派な子供を持てたのだから。


意地っ張りで、ちょっと癖のある自分の父が泣いている所を見たのは
祖母が亡くなった時と今日で二回目だ。


「またね」と言い合える家族が居ることはなんて幸せなことか。
たくさんの親戚を与えてくれた両親に改めて感謝。
そして、再会の機会を与えてくれた伯父にも。
おじさん、話が出来る内に会いに行けなくてごめんね。


地元にしては珍しく暑く
火葬場の独特の匂いが印象的な、長い一日だった。