2014/2/14

小学6年生の時、好きだった男の子に
キレイにラッピングされたチョコレートを渡すのが恥ずかしくて
好きだと気付かれるのが嫌で
それでもバレンタインに何かの意思表示をしたくて
買ってそのままの板チョコと、ガムを素っ気なく渡した。


17歳の時、アメリカに留学中だった年上の彼氏に
好きだと伝えたくて
焼き過ぎてこれで釘でも打てんじゃねーかと言う程
固くなってしまったクッキーを国際郵便で送った。


19歳の時、付き合っていた彼氏に
バレンタインだから彼女らしいことでもやっとくかと思って
当時組んでたバンドメンバー達へのプレゼントと全く差の無い
手作りティラミスを贈ったら、怒られた。
それに対して「忙しい中作っただけでも感謝しろ」的な感じで逆切れしてしまった。
今思えば、私が悪い。100%悪い。
彼の事は大好きだったのに、本当、惰性以外の何ものでも無い事をしてしまった。


20歳前半の時、好きだった男性に
好きだと気付かれるのが嫌で
それでも彼の特別な存在になりたくて
甘いものが苦手な彼に、日頃の感謝を込めただけのように装って
チョコビールとビアマグを、そっと手渡した。


今年、久し振りにバレンタインにお菓子を作って
日頃の感謝を込めて、音楽仲間に差し入れをした。
チョコブラウニーを作ったつもりが、ただのチョコレートケーキになってしまった。
好きな人には渡せなかったけれど、きっとそれで良い。


バレンタインは、どこか儚い。
この季節によく似合う。