さや侍

刀を捨て、鞘だけを腰に携えた侍・野見勘十郎と、反発する娘たえの流浪の旅。脱藩した罪で捕らわれた勘十郎が、変わり者の殿様にくだされた、成功すれば無罪放免という“30日の業”に挑む姿を描く。


伊武雅刀國村隼ローリー寺西、りょう…そしておなじみ板尾創路
キャストを見ただけで、今までとは何か違う!とドキドキさせられる。


主演は、大人のおっさん劇場でひときわ輝いていた、野見さん。
このおっさんは素人なのだ。


野見さん演じる、刀を持たないさや侍が将軍を笑かそうと、ボケる度に体を張る。
その息遣いや足音、肌が擦れる音が印象的。まさに、渾身のボケ。


この作品では、板尾さんが光っていたように思う。
板尾創路の演技は、どこか物悲しく、だけど人情身がある。
それは、このさや侍に限らず、松本監督の作品全般と共通してる。
ダウンタウン松本人志のコント然り。


エンディングは、ウルっと来てしまった。
これも私にとって、今までの松本監督作品とは違うのだ。


★★☆☆☆