THE RUNAWAYS
「THE RUNAWAYS」とは1970年代に活躍した、ガールズロックバンドの草分け的存在。ロックは男のものだけだった当時、平均年齢16歳の彼女達の、バンド結成から葛藤、軌跡を描いた作品。
この時代のロックって、サウンドは二の次で
インパクト・ビジュアル・ファッションで
どうにでもなっていたように思います。
音に凝っていても作り込んでも、あまり聴かれていない。
あのBeatlesですらそうだったのだから。
演奏する人間にとっては、そんな虚しい事は無い。
人前に出て歓声と注目を浴びる事に快感を得て満たされていても、
少しずつ力をつけていく内に、新たな欲が出てくる。
次はその欲を満たそうとする。
だけど、音を聴かれていない。
それに彼女達は気付いていたし、分かっていた。
演奏して、実感していたんだろう。
だからこそ、シェリーのルックスばかり注目されることが
苛立ちに繋がっていたのだと思う。
今は、実力はもちろん音楽にまで合理性が必要な時代。
そして現在もジョーンがギタリストとして
活躍し続けていることは嬉しい。
だけど、40〜50年後の音楽はどうなっているんだろう。
プレイヤーの葛藤とリスナーの欲求は
どう変化しているんだろう。
美しいものを求める純粋な心は、人間から失われないのかな。
ジョーンって、シェリーに片想いだったんだね、きっと。
キムのぶっ飛んでる感じがツボ。
ヴェルヴェットゴールドマインのユアンマクレガーに似てる。
★★☆☆☆