2013/11/29

家族と上手に楽しく過ごせなかった子供の頃。
学校で何をしたか、今日どんな事があったのか
ちゃんと話せなかった。
お盆やお正月に、親戚なんかが集まった日にゃ尚更だった。


季節ごとに顔を合わせる家族が居る事や
元気かどうか笑って確認出来る幸せに気付けたのは
社会人になってからだった。


従兄弟に9歳離れた兄が居る。
私の長い長い反抗期を経て、今では楽しく会話が出来る。
先日、生まれて初めてお兄ちゃんと二人きりで会いサシ飲み。
連れて行ってくれたお店は、私に配慮のあるものだった。


今までは聞かなかった話、本音、思い出話
家族と過ごす以外の表情が見えた。


40歳目前なのに、高校生の子供居るのに
職を転々として、ちゃんとした彼女もおらず、再婚もせず
自由に、だけど少し寂しそうに、犬と二人で暮らしている。
カラオケに行って「尾崎豊シェリーは正に俺の歌なんだよね!」と興奮するお兄ちゃん。
社会不適合者じゃねーか。


だけども、彼の明るさに触れる度、家族の大切さを知る。


「子供の頃、私はツンツンしてたから、きっと可愛くなかったでしょ?」
「ツンツンしてたなあ。でも、そういうの嫌いじゃないよ。」
と言ってニカッと笑った。
もっと早く素直になって居れば良かったと言う後悔が和らぐ。


夜中の散歩道で
「お前が従姉妹じゃなかったら、俺、狙いに行ってたな〜」と言われた。
ちょっとこの人頭おかしい。