2013/10/29

一人になりたくて、でも誰かに会いたくて
頭に浮かんでいたのは大好きな先生だった。
10代の頃から、音楽でも仕事でも恋愛でも人生でもただの楽しいお酒でも
なんでも相談して来た先生。


先生はいつだって多忙なのを分かっていたけど
雨の中時間を作ってくれて会ってくれた。


ずっとずっと押し殺してきた想いをさらけ出した。
全てを受け止めてくれる先生だからこそ
少しだけの我慢しかしていない段階では言えなかった。
本当に迷った時や悩んだ時でないと、言いたくなかった。


全てを理解して、受け止めて、気持ちを汲んで、自分に厳しくて
音楽のようにお話をする人は、他に居ない。
先生の言葉はいつだって優しくて、真っ直ぐだ。


泣いた。すげー泣いた。
先生が握ってくれた手から、愛情が伝わって来て、泣けた。


子供だった教え子ももう30歳、先生だってすっかりおっさん。
秋雨の夜は、今までと違うスイッチを押す。
朝起きたら、先生が居た。なんだか安心してしまった。
そしてまた私を甘やかす。
仕事めんどくさいなー って歯磨きしながらぼやく私を見て笑ってた。


玄関で優しいキスをして家を出た。
どうしよう、予想もしなかったモードに突入してしまった。